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▼22日の毎日新聞社説で、パキスタン首都での爆弾テロの話を取り上げていた。今、アフガニスタン情勢は悪化の一途をたどっている。米国のテロとの闘いのファースト・アタックは、パキスタンを巻き込んでアフガニスタンのタリバンを掃討することだった。しかし今、掃討したはずのタリバンはアフガンニスタンで勢力を盛り返し、当初米国に協力したパキスタン国民の中に強い反米感情が渦巻いている。アメリカはイラクからアフガニスタンへ兵力を移すことになる。今後、さらに泥沼化しそうな気配だ。
▼この社説の中に上記のアーミテージの恫喝のエピソードが紹介されていた。社説は圧力と書いていたが、そんなやわなものではない。恫喝である。この話の出どころは2006年9月の米国CBSの“60Minutes”で、インタビューを受けたムシャラクからでた言葉だ。あのいかつい身体で言われたらビビったに違いない。アーミテージは海軍兵学校出でベトナム戦争に従軍し、パリ和平交渉の成立を知り、それを拒否して除隊する根っから負けることの嫌いな男なのだ。実はイラク戦争にはパウエルと同様に反対の立場をとった。
▼読売新聞22日朝刊一面の「地球を読む」欄にアーミテージが寄稿していた。米政府は日本の政治にいら立っている。沖縄基地移転、テロ特措法、自衛隊海外派兵恒久法、憲法改正、いずれも思うように進展しない。 アーミテージはこう書いている。洞爺湖サミット前に行った外相会議でアフガニスタン問題を話し合い、安定・再建に関する共同声明を出したにもかかわらず、日本はそれを裏切っている。自衛隊のアフガニスタン派遣計画を取りやめてしまった。テロ特措法も期限切れ間近だ。テロとの闘いに加わろうとしないのはなぜか。ねじれ国会、憲法、確かにいろいろあるだろう。しかし国際社会にきちっと責任を果たせ、と。
▼2007年版アーミテージ・レポートは、2020年までの日米関係をまとめている。中国が台頭する中で、経済、安全保障面での日米同盟強化を強調している。安全保障の領域では、自衛隊の海外活動、ミサイル防衛網整備などのほかに、日本の防衛費は世界で5位だが、対GDP比では134位と低い。さらに強化すべきだと書いている。
▼日経ビジネスオンライン“ニュースを斬る”の渡辺治氏(一橋大)による「新政権に求められる構造改革と“軍事大国化”」を読むと、米政府日本担当だったマイケル・グリーン(ジョージタウン大)が米紙に「ポスト福田論」を書いており、自衛隊海外派兵を強く求めているという。グリーン、アーミテージなど日本担当者だった者は間近な衆議院選挙を注視している。いまのねじれにいらだつ米国は、何をするかわからない。陰で自民・民主の連立、あるいは政党再編を練っているかもしれない。懐柔、恫喝なんでもやる。日本をしっかり取り込みたいのだ。グリーン、アーミテージのメッセージからそんな米国がみえる。
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